出处:每日新闻
◇「発展ノウハウ」を伝授
チベット自治区や新疆ウイグル自治区など中国西部の村で生まれ育った人々は、村から出ることなく一生を過ごす。地元の経済発展を願いながら、具体的な発展を見たことがないため、何を目指せばいいのか分からないのだ。
そんな西部地区の地方政府幹部や農民に「発展ノウハウ」を伝授するのが上海の非営利組織(NPO)「全国展望計画弁公室」常務副主任の厳凱さん(50)たちだ。厳さんは「西部の人々が上海に来て、じかに発展に触れることが重要だ」と訴える。
中国では従来の計画経済と異なる「社会主義市場経済」という新概念が92年に打ち出された。しかし、地方では今も「市場経済とは何か」が分からず、発展のチャンスをつかめない所も多い。
例えば、農民は食肉用のニワトリを大きく育てた方が売れると信じている。しかし、核家族化の進む都市では、食べきれない大きなニワトリは売れない。厳さんは「地方では市場の消費者ニーズなど考えない。結局、売れずに収入を減らす」と嘆く。
中国国内でいち早く経済発展を遂げた上海の「発展ノウハウ」を、新疆ウイグル自治区など中国西部の人々に伝授する活動が活発化している。上海市政府の行ってきた公共事業「地区発展支援」のうち人材育成部門が昨年2月、全国展望計画弁公室に委託され、内容の充実度もアップした。
中国国内で発展してきたNPOに公共事業を委託する新手法は、全国で注目を集めている。大学教員からNPO職員に転じた厳さんは「委託はNPOの発展にも役立つ。期待に応えられるよう能力を高めなければ」と気を引き締める。
人材育成プログラムは10日~2週間の日程で、国際情勢、経済、教育問題を勉強。市場調査実習や企業、農村の視察もある。受講生は既に8000人を超えた。
かつての最高指導者、トウ小平氏の唱えた「先富論」は、東部沿海地域に急速な発展をもたらす一方、貧富の差を拡大させた。上海市の05年域内総生産9143億元(約13兆400億円)に対して、新疆ウイグル自治区は2609億元(約3兆7200億円)と3分の1以下だ。
地方政府の幹部たちは「故郷を発展させたい」という真剣な思いを抱いて上海を訪れる。「受講生は何か感触を得て地元に戻ってほしい」。厳さんは、西部の人々の視界が、上海に来て広がることを期待している。【上海・大谷麻由美】=つづく
*次回は5月2日に掲載します。
毎日新聞 2006年4月29日 東京朝刊
中文翻译
中国西部农村的大部分人是在从没有出过村子的情况下度过一生的。虽然他们迫切地期望当地经济的发展,但因没有见识过外部发展,所以无从入手。
提供针对西部地区地方政府干部、企业家、农民人才培训计划的上海NPO(非营利组织)—"全国展望计划办公室"常务副主任严凯先生(50岁)直言道:"西部的人到上海来,直接感受东部的发展是非常重要的"。
92年开始,中国就提出"社会主义市场经济"这个不同于以前计划经济的新概念。农村不懂市场经济,所以很难抓住发展的机遇。例如,农民相信鸡养得肥会比较好卖,然而,2代家族化(即非和祖父母同住的)发展的城市居民们是不会买大的吃不下的鸡的。严先生感叹到"不考虑消费者的需求,结果,产品卖不出去,收入也减少了"。因此"剔出古老观念"和"意识变革"很有必要。
中国内地上海经济发展最早,并开展向新疆维吾尔自治区等中国西部地区传授"发展诀窍"。去年2月,上海市政府委托全国展望计划办公室实施"地区发展支援"中西部人才培训的相关计划。
这种将公共事业委托给中国国内日渐发展的NPO的新手法已引起了全国的关注。从大学老师转入NPO工作的严先生振作道"市政府的委托对NPO的发展起作用。为了不辜负期待,必须提高能力"。
人才培训计划通常10天到2周,并涉及到各个领域,除了国际情势、经济、法律、医疗、教育等外,还有市场调查实习、企业及农村的考察等多个方面。受益者人数已经超过了8000人。
前任最高领导邓小平先生倡导让一部分人先富起来,这使东部沿海地区得到了快速的发展,但贫富差距也随之拉大。相对于2005年上海市9143亿元的产值相比,西部的新疆维吾尔族自治区仅为2609亿元,低于上海的三分之一以下。去年胡锦涛执政后,明确表示要转换发展模式,以协调平衡发展为目标。
地方政府的干部抱着「发展自己本土」的想法到上海考察,这与「豪华观光旅行」完全不同。「正因为如此,希望学生们能从中获得感触,返回本地发展」。严先生期待着西部人们的视野在上海逐步打开。
チベット自治区や新疆ウイグル自治区など中国西部の村で生まれ育った人々は、村から出ることなく一生を過ごす。地元の経済発展を願いながら、具体的な発展を見たことがないため、何を目指せばいいのか分からないのだ。
そんな西部地区の地方政府幹部や農民に「発展ノウハウ」を伝授するのが上海の非営利組織(NPO)「全国展望計画弁公室」常務副主任の厳凱さん(50)たちだ。厳さんは「西部の人々が上海に来て、じかに発展に触れることが重要だ」と訴える。
中国では従来の計画経済と異なる「社会主義市場経済」という新概念が92年に打ち出された。しかし、地方では今も「市場経済とは何か」が分からず、発展のチャンスをつかめない所も多い。
例えば、農民は食肉用のニワトリを大きく育てた方が売れると信じている。しかし、核家族化の進む都市では、食べきれない大きなニワトリは売れない。厳さんは「地方では市場の消費者ニーズなど考えない。結局、売れずに収入を減らす」と嘆く。
中国国内でいち早く経済発展を遂げた上海の「発展ノウハウ」を、新疆ウイグル自治区など中国西部の人々に伝授する活動が活発化している。上海市政府の行ってきた公共事業「地区発展支援」のうち人材育成部門が昨年2月、全国展望計画弁公室に委託され、内容の充実度もアップした。
中国国内で発展してきたNPOに公共事業を委託する新手法は、全国で注目を集めている。大学教員からNPO職員に転じた厳さんは「委託はNPOの発展にも役立つ。期待に応えられるよう能力を高めなければ」と気を引き締める。
人材育成プログラムは10日~2週間の日程で、国際情勢、経済、教育問題を勉強。市場調査実習や企業、農村の視察もある。受講生は既に8000人を超えた。
かつての最高指導者、トウ小平氏の唱えた「先富論」は、東部沿海地域に急速な発展をもたらす一方、貧富の差を拡大させた。上海市の05年域内総生産9143億元(約13兆400億円)に対して、新疆ウイグル自治区は2609億元(約3兆7200億円)と3分の1以下だ。
地方政府の幹部たちは「故郷を発展させたい」という真剣な思いを抱いて上海を訪れる。「受講生は何か感触を得て地元に戻ってほしい」。厳さんは、西部の人々の視界が、上海に来て広がることを期待している。【上海・大谷麻由美】=つづく
*次回は5月2日に掲載します。
毎日新聞 2006年4月29日 東京朝刊
中文翻译
中国西部农村的大部分人是在从没有出过村子的情况下度过一生的。虽然他们迫切地期望当地经济的发展,但因没有见识过外部发展,所以无从入手。
提供针对西部地区地方政府干部、企业家、农民人才培训计划的上海NPO(非营利组织)—"全国展望计划办公室"常务副主任严凯先生(50岁)直言道:"西部的人到上海来,直接感受东部的发展是非常重要的"。
92年开始,中国就提出"社会主义市场经济"这个不同于以前计划经济的新概念。农村不懂市场经济,所以很难抓住发展的机遇。例如,农民相信鸡养得肥会比较好卖,然而,2代家族化(即非和祖父母同住的)发展的城市居民们是不会买大的吃不下的鸡的。严先生感叹到"不考虑消费者的需求,结果,产品卖不出去,收入也减少了"。因此"剔出古老观念"和"意识变革"很有必要。
中国内地上海经济发展最早,并开展向新疆维吾尔自治区等中国西部地区传授"发展诀窍"。去年2月,上海市政府委托全国展望计划办公室实施"地区发展支援"中西部人才培训的相关计划。
这种将公共事业委托给中国国内日渐发展的NPO的新手法已引起了全国的关注。从大学老师转入NPO工作的严先生振作道"市政府的委托对NPO的发展起作用。为了不辜负期待,必须提高能力"。
人才培训计划通常10天到2周,并涉及到各个领域,除了国际情势、经济、法律、医疗、教育等外,还有市场调查实习、企业及农村的考察等多个方面。受益者人数已经超过了8000人。
前任最高领导邓小平先生倡导让一部分人先富起来,这使东部沿海地区得到了快速的发展,但贫富差距也随之拉大。相对于2005年上海市9143亿元的产值相比,西部的新疆维吾尔族自治区仅为2609亿元,低于上海的三分之一以下。去年胡锦涛执政后,明确表示要转换发展模式,以协调平衡发展为目标。
地方政府的干部抱着「发展自己本土」的想法到上海考察,这与「豪华观光旅行」完全不同。「正因为如此,希望学生们能从中获得感触,返回本地发展」。严先生期待着西部人们的视野在上海逐步打开。